愚行録

エリートサラリーマン家庭であった田向一家惨殺事件から1年。事件は犯人が見つからないまま迷宮入りしていた。

そんな中、ある記者が田向夫妻の関係者に、夫妻との思い出や人柄についてインタビューして回る。すると、一見理想的な夫婦と思われた二人の本性が現れてくる。

 

 

 

『愚行録』は、貫井徳郎のミステリー小説。2006年3月22日に東京創元社より刊行され、第135回直木賞の候補となった。その後、2017年に映画化された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

関係者は田向夫妻について語る中で、田向夫妻だけでなく自分の人間性までも暴露してしまっている。喋る中である事実に気づいてしまった結果、レポーターに口を封じられてしまった関係者もいる。

何かを批評する際は、同時に批評者自身も批評の対象になってしまうことを心に留めておきたい。